アスベストは石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれ天然の鉱物繊維で、白石綿(クリソタイル)、青石綿(クロシドライト)、茶石綿(アモサイト)の3種類があります。
熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくく、電気絶縁など優れた特性を持っていると考えられており、以前は建築物、自動車の摩擦材などに利用されてきました。
アスベスト繊維は目に見えないほど細かいため、これが凝固している状態ではそれほどの問題はありませんが、これが空気中に飛散した際に、吸入すると肺がんや悪性中皮種等さまざまな病気を引き起こすことがあります。
また昭和50年に使用が規制されたためそれ以降は原則的に使用されていませんが、現在では、解体工事時の飛沫による環境汚染などが問題になっています。
アスベストは鉄骨造建築物の柱や梁などに吹き付けられていることが多く、木造住宅に使用されている例は少ないようですが、木造でも外壁材のサイディング、水道管など目に見えない部分に含まることはあります。
個人住宅で使用されている場合もありますが、コンクリートで固められているなど安全な場合が多いです。
解体する際は、調査を行いアスベストが確認された場合は、「解体施行届出書」の提出が必要です。